専門家コラム

第17回/暮らしを自分の手でまわす練習

家事セラピスト

イエノコト株式会社

IENOKOTO

第17回/暮らしを自分の手でまわす練習

2015/04/15
暮らしを自分の手でまわす練習
 
新学期がはじまりましたね。
子どもたちは、新しい学年へ上がるごとに、身の回りの持ち物が変化していきます。
そのままにしていると増える一方ですね。新しい学年をすっきりと、スムーズにまわすためには見直しが必要です。春休みやゴールデンウイークあたりは、気候もいいので親子で見直すにはいい季節ではないでしょうか。
 
子ども自身にとって大切なもの、そうでないもの、親から見てとっておいてほしいもの、いらないだろうと思われるもの。必ずや一致するとはかぎりません。その判断は、ぜひ本人にまかせてみましょう。
 
まず①いるもの・いらないものを分類すること。この先使うか、使わないかで判断します。
次に、②いるものの量はちょうどいいか。をみます。③最後に、置き場所を決めます。
置き場所は自分にとって、使い易いことが第一条件。「使い易い=戻しやすい」視点で決めます。
 
机周りの文房具は、今使っているものと、未使用のものが一緒になっていませんか。未使用のものはストックボックスを作り、鉛筆や消しゴムなどを保管。消しゴムがなくなった!というときに、まずボックスの中から使い、使った分をメモしておいて後日買ってもらい補充。を行うようにします。
使っているものが、取り出し易くてもどしやすいところに置いてある。ひとめで、未使用のもの、今使っているものがわかる。それだけで机周りは格段に使い易くなるでしょう。
 
一年間の努力のたまものである作品や、賞状、お手紙などは、箱におさめる、通信簿と一緒に保管するなどして、年に数回見る楽しみは普段の場所から離れたところに置くのも一案です。
 
子どもたちの大切な空間である机周りを、自分の手で整えて、まわすことができるようになる。その気持ち良さの実感は、自分の加減でほどよく整った空間づくりのちからとして子供たちの将来につながっていくと思います。
毎年春ごろに、この作業を繰り返していると一年一年上手になりそうですね。
 


1級家事セラピスト 山田 江美(イエノコト株式会社)
 

イエノコト株式会社 プロフィール

イエノコトは暮らし方をリフォームする会社です。そこにはいつも【家事セラピスト】がいます。【家事セラピスト】はすっきりしたイエで心身すこやかに暮らすことを大切にしています。がんばりすぎず、程よく整った空間。自分らしく居心地の良い空間。いつもの暮らしがワンランク上の心地よさになるようなヒントを見つけにきてください。

⟨家事セラピストとは?⟩
家のモノとコトについてトータルに考え、クライアント(顧客)とともに行動するのが家事セラピストです。料理の専門家、掃除の専門家のように専門分化しない総合的な家事(暮らし)のプロとして、すっきりした暮らしの実現をお手伝いします。