暮らしやすくするために、お客様のお宅で、暮らしのお悩みを伺い、お片付けをしたり、家具の配置を考えたりする機会が多いのですが、そこには、ある程度の時間が必要です。
でも、ほんのちょっとしたことで、暮らしが格段にラクになる方法は、あります。
家の中を、きょろきょろと見回して、ささっと手を動かせば、それは叶います。
いつも使う物が使う場所とどのくらい近いかな、という点で見てみることです。
使う時に、数歩あるく距離ならまだいいのですが、隣の部屋だったり、はたまた違う階だったり。毎日使っているものでも、なんとなく使っていたり、整理収納のワザや片付けの美学にとらわれすぎていると、この、“使う場所と戻す場所の距離”が盲点だったりします。
近ければ、近いほど、動作が早くすみ、ラクです。使ったら、戻すのが簡単。そのため、失くしものや無駄買いも減ります。
一日、一ケ所。これはここで、いいかな?と、見直してみてはいかがでしょう。
毎日使うものや場所であればあるほど、ラクさや便利さが実感できるのではないでしょうか。
代わりにいいものが入ってくるように願って、一日、ひとつは捨てるのも気持ちがいいですよ。暮らしが回っている、自分が暮らしを回しているんだ。という実感があっておすすめです。
1級家事セラピスト 山田 江美(イエノコト株式会社)