専門家コラム

第6回/過去の感情を解放しよう~今を生きるために

心理セラピスト・パーソナルコーチ

鐘ヶ江 ゆき

KANEGAE YUKI

第6回/過去の感情を解放しよう~今を生きるために

2014/04/15

コラム版『本音とつながる手放しレッスン
Lesson2 過去の感情を解放しよう
      ~今を生きるために

このコラムでは、最近ご相談が増えている、
「自分の本音とつながる」ためのエッセンスを、
数回に分けてご紹介しています。

前回は、どんな感情も敵ではなく、あなたを知るための味方ですよ!
というお話でしたね。

今回は、とても大切なポイント!
過去の感情解放について、お伝えしていきますね。

心は、とても自由に時空間を行き来します。
すべての人にその力が与えられているって、すごいことだと思いませんか?

今この瞬間に、「10年前のあの日あの時」をリアルに感じることもできれば
「GWに行く予定の旅先」に心を飛ばすことだってできるし、
「100年後の日本」をイメージすることだってできます。

映画の主人公になりきって泣いたり笑ったりできるのも、
見終わった瞬間に、「さっ、何食べよ?」と素の自分に戻れるのも
変幻自在な心のはたらきを表しています。

わたしは今、その心のパワーや使い方をお伝えしています。
それは、わたし自身が長い間過去にとらわれ、
今この瞬間を感じられずに生きてきてしまったことに起因しています。

その体験は、こちらのブログに書いています。
http://ameblo.jp/hugheart2013/entry-11819648526.html

「今を生きる」とは、過去を切り捨てたり、なかったことにするのではありません。
過ぎ去った体験を、ただあるべき場所に置いてくる、自然な行為です。

そうすることで、過去の自分が、現在の自分を後押ししてくれるようになります。
古い扉をきちんと閉めることで、新しい扉が開くのです。

ちょっとイメージみてくださいね。
あなたの大好きな人に無視されるって、実につらいことだと思いませんか?
認めてもらいたくてムキになったり、それでも無視されたとしたら、
怒りが湧いてきたり、復讐心が生まれるかもしれません。

でも、本当はただ、存在を認めてほしいだけなんです。
他の人じゃ、なかなか心は動かないんです。
それくらい、大好きな人なんです。

これ、過去の感情にとっても、まったく同じなんです。
無視しないで。なかったことにしないで!と主張しています。
どんな感情も、大好きな人(つまり、自分自身ですね)に、
その存在を認めてもらうだけで安心します。

あの時はホント、つらかったねぇ…
あんなに悲しいのに、よく笑顔で乗り切ったねぇ…
よく頑張ってきたの、私は知ってるよ…
と、味方になってあげること。

「笑顔の自分はOKだけど、ネガティブな自分はNG」
と条件づけしたり、
「過ぎたことをいつまでグチグチ言ってんの?」
と、自分を責めないこと。

だって、つらいもんはつらい。
悲しいもんは悲しいし、どうしても許せない憤りだってある。
それは理屈じゃないんです。

それが、その時の自分にとっては、本当の気持ちなんです。
具体的には、押し込めてしまった過去の感情を
外に出して解放することが大切です!

必ずしもその感情の引き金となった相手に伝える必要はありません。
相手はあくまでもシンボルに過ぎず、すべては自分自身との間に起きていることだからです。

お風呂の中で「寂しかった…」と口に出してみるとか
紙に書き出してみて、びりびりに破ったり、燃やすなど、
行為そのものはとても単純なことなんですが

未完了の過去の感情を解放しよう。今を生きるために。

という意志を持って行動すると、心はびっくりするほど軽くなります。

そっかぁ、その感情が本音だったんだ…って思うでしょ?
実はね、本音って、その先にあるんですよ!

というわけで、来月もまたお楽しみに♪

鐘ヶ江 ゆき プロフィール

ハードワークによる燃え尽きと失恋をきっかけに、2009年より本格的に心理学を学び始める。豊かな感受性と共感力を活かしたセラピーには定評があり、約2年間で900件以上のカウンセリング実績を持つ。人と接するときのこだわりは、「どんな時も、その人の真の光を見出す味方であり続けること。」自分の”まんなか”をフルに生きたいあなたを、過去の感情を解放する心理療法と、人が本来持っている力を引き出すコーチング技術を用いて、癒しと成長の両面からサポートします。