専門家コラム

第7回/自分自身を知るために~人は鏡

心理セラピスト・パーソナルコーチ

鐘ヶ江 ゆき

KANEGAE YUKI

第7回/自分自身を知るために~人は鏡

2014/05/14

コラム版『本音とつながる手放しレッスン
Lesson3 自分自身を知るために~人は鏡
      

このコラムでは、最近ご相談が増えている、
「自分の本音とつながる」ためのエッセンス、
このテーマでは今回が最終回になります。。

前回は、
未完了の過去の感情を解放していくステップをお伝えしました。

今を生きているつもりで、
過去の感情にとらわれている
ことって、実に多いんですね。

でも、過去をほじくりかえすことに終始するのは、
人生もったいない。

自分の内面を見ることはとても大切なのですが、
ともすると虫眼鏡で問題探しに陥ってしまうこともあります。

今日は、他者とつながって自分を知るアプローチをお伝えします。

自分自身の”今”にフォーカスするには、
自分の周りにいる身近な他者を見るのが近道です。

人は鏡、と言われるように、
自分の姿を映し出してくれる大切な存在です。

あなたの周りにいる人、よく関わる身近な人たちは、
本音で生きている感じがしますか?

本音で生きている人が身近にいたら、あなたはとてもラッキーです。
ずいぶんと生きるのがラクなのではないでしょうか?

身近なお手本に、ぜひ直接いろいろ聞いてみてください。
その人はきっと、
自分に許可を与えてくれるきっかけになってくれるでしょう。

身近にはいないという場合は、仮想インタビューをしてみましょう。

坂本竜馬なら、レディ・ガガなら何と答えるだろう?
会ったことがない人でも、イメージはできるはずです。
答えはきっと、とてもシンプルでしょう。

その人の人生観とあなたの人生観は、異なっていて当然です。
でも、自分とは何が違うのか、その人のどんなところに惹かれたのか、
そこから見えてくるご自身の個性を、どうか愛してください。

もしも、Yes!とは思えない場合、
どうして彼らは、本音では生きられないと思い込んでしまったのでしょうか?
本音で生きると、何が怖いのでしょうか?
どんなサポートがあれば、本音で生きることができるのでしょうか?

この答えも、ご自身を知るとても大きなヒントになります。

コーチングでは、
自分自身に問いかけることをとても大切にします。

他者という鏡を通して、あなたの中から出てきた答えは、
あなたの内面の一部を表しています。


そして人は、自分がフォーカスするものに近づいていきます。

本音で生きることへの怖れにフォーカスすれば、
あなたも怖れに近づいていきます。

本音で生きることの素晴らしさにフォーカスすれば、
あなたもそのギフトに近づいていくのです。

とてもシンプルですよね。

自分の本音を知りたいと、
まずは自分自身の”今”に興味を持つこと。


これは偉大な一歩です。

他者を見て感じること、
自分の身体の感覚や反応は嘘をつきません。

そして、

ジャッジせずに受け入れること。

そのとき、”今”がどうあっても、
フォーカスするもの(つまり、自分が近づいていくもの)は
自分で選べるということ。


自分が怖れに向かっているのか、ギフトに向かっているのか、
気づいたら何度でも選びなおせるのだということも、
思い出してくださいね。

それでは、来月は新テーマでお逢いしましょう^^

鐘ヶ江 ゆき プロフィール

ハードワークによる燃え尽きと失恋をきっかけに、2009年より本格的に心理学を学び始める。豊かな感受性と共感力を活かしたセラピーには定評があり、約2年間で900件以上のカウンセリング実績を持つ。人と接するときのこだわりは、「どんな時も、その人の真の光を見出す味方であり続けること。」自分の”まんなか”をフルに生きたいあなたを、過去の感情を解放する心理療法と、人が本来持っている力を引き出すコーチング技術を用いて、癒しと成長の両面からサポートします。