専門家コラム

第9回/幸せの条件解除

心理セラピスト・パーソナルコーチ

鐘ヶ江 ゆき

KANEGAE YUKI

第9回/幸せの条件解除

2014/07/15

先日、お客さまと話していて、ぽろっと出た言葉。
「わけもなく幸せでいても、いいんですよ。」

これがあれば、幸せ。あれがないから、幸せじゃない。
わたしたちは、とかく幸せに条件をつけがちです。

幸せって形のないものに、形をつけようとしてしまう。
そうして、その条件を得ようとやっきになるのですが、
そのプロセスに幸せを感じられないと、苦しくなります。

だから、お伝えしたんです。
「その幸せの条件があなたを苦しめるのなら、
解除してもいいんじゃないでしょうか?」

幸せとは、感じるものです。
幸せ感度が高い人は、こころがやわらかなイメージです。

大げさなストーリーを必要とせず、目の前の現実を受けとめ、素直に反応します。
日常の小さな喜びを見つけて幸せを感じ、味わう。そして、わかちあう。
それはどちらかというと女性のほうが得意かもしれません。

まずはそうやって、自分自身を満たしていく意欲がとても大切です。

”幸せになるために”ものすごいお金や時間をかける必要があるというのは、幻想です。
わたしたちはどんなときも、瞬時に幸せを感じることができるのですから。
そのヒントは、今を受け入れること。
今、生きている自分を感じること。

ハートに手を当てて、心臓の鼓動と手のぬくもりを感じてみます。
そうして、幸せへの強すぎるこだわりが、
あなたの熱でじわーっと溶けていくのを感じてください。

人の手は、素晴らしいヒーリング能力を持っています。
あなたは自分の手で、自分自身をいやす力があるのです。

自分のハートとつながっている感覚を、しっかりと身体で感じてください。
わたしたちは素晴らしい贈り物をすでに与えられているのです。
自然と、自分の身体に感謝したくなります。
そして、愛おしい自分を抱きしめて、自分に幸せを許可してあげましょう。

だってあなたは、幸せを体現するために、この肉体を持って生まれてきたのですから。

あなたの幸せを止める人はいません。

あなたが、自分自身をゆるすだけなのです。

すべては、そこから始まります。

鐘ヶ江 ゆき プロフィール

ハードワークによる燃え尽きと失恋をきっかけに、2009年より本格的に心理学を学び始める。豊かな感受性と共感力を活かしたセラピーには定評があり、約2年間で900件以上のカウンセリング実績を持つ。人と接するときのこだわりは、「どんな時も、その人の真の光を見出す味方であり続けること。」自分の”まんなか”をフルに生きたいあなたを、過去の感情を解放する心理療法と、人が本来持っている力を引き出すコーチング技術を用いて、癒しと成長の両面からサポートします。