立冬を過ぎて暦の上では冬を迎えました。日ごとに日没が早まりちょっぴり淋しい気持ちになるのですが、澄んだ空にぷかぷか浮かぶ雲と夕日の沈むマジックアワーを楽しめるこの時期はとってもワクワクする大好きな季節です。
秋の夜長をみなさんはどのようにお過ごしでしょうか?趣味の手仕事をしたり、本を読んだり映画を見たり、くまのプーさんみたいに何にもしないをするのも素敵な時間の過ごし方。明日もまた笑顔でいきいきと過ごせるように自分の時間をうまく活用してリフレッシュ出来たらいいですね。
私のリフレッシュ法は2パターンあります。ひとつはパタパタとはたきをかけてほうきでお掃除。拭き掃除はあまり好きではありません。身体をフルに動かすとなんだか元気が湧いてきて頭がすっきりします。おまけに家もきれいになっていいことばかり。もうひとつは庭の土いじりです。こちらは土やグリーンを相手に黙々と自分の心と対話をするとても大切な時間。この夏はあまりの酷暑で土いじりができませんでしたが、秋になり涼しくなったのでジャングルのようになっていた庭をやっと手入れすることができました。雑草を抜いたり大きく育った枝を落としたり密集したグリーンを間引いたり。藪の中から忘れかけていた薔薇や水仙と再会できました♪これからは充分に日差しを浴びてきれいな花を咲かせてくれることと思います。今回はしっかり身体を使う重労働でしたがすっきりとリフレッシュできました。
家も庭もいつもきれいに整っているに越したことはないけれど、そんな理想は雑誌のグラビアのように止まっている風景。暮らしは生きて動いているからそうはいきません。人が動くとモノがついて動きます。モノはいくら片づけて散らかりゴミを捨ててもまた溜まる。でもそれは豊かで幸せなこと。私と家族が確かにここに生きて暮らしている証なのだから。“暮らしはまわっている”自分の手で暮らしを回すことを楽しんで!という辰巳渚さんの教えは私の暮らしの軸になりました。
モノとのおつきあい“捨てる”を通して今の私はどうしたい?を考える事も教わりました。これまでのコラムでたくさんご紹介させていただきましたね。辰巳さんの“これでいいのだ!”は私の心を楽にしてくれる魔法の言葉です。心よりご冥福をお祈りします。
1級家事セラピスト 木下理恵子 (イエノコト株式会社)